imo-la: tabaimo -2007- 束芋

 月日の経つのは早いもので、webサイトのリニューアルを計画しながら、サーバーも新しくして、試行錯誤しているうちに1年以上が経った。やっとこのブログのシステムもうまく動き出して、以前のwebページにたまに記事をつぎ足していたものを整理した。webの再構築をしてくれたのは、京都近代美術館などのサイトを手がけているKさん。
10月のYork
 さて前の記事は昨年の原美術館になってるが、あれから、束芋の展覧会がパリであって、ベニスビエンナーレにも参加した。その様子は来月発売のimo-laで御覧いただける。写真のヨークは先々週、束芋の参加するシャネルのモバイルアート展のトライアルに行ってきた。紅葉が始りつつあってまだ寒くない、いい季節だった。ヨークはコンパクトな街だが、とても美しくて、食べるものも美味しかった。シャネルのモバイルアート展は、ちょっと「変」である。香港でオープンして、東京にも巡回してくる。来年から3年間の世界巡回。
 森村さんも熊本、ベニス、横浜のにぎやかな展示の後、ちょっと静かな展示を金沢で行なっている。1984年の卓上のバルコネグロシリーズの写真に、新作立体が登場したインスタレーション。来年の春まで、常設展示の一室だが、また違った空気の流れる展覧だ。このインスタレーションを記録したMORIMURA Chapter0を後に制作。
来月は、原美術館でピピロッティの展覧会だ。以外にも日本で初めての個展。森村さんは、ニューヨークで個展。ミシマ、レーニン、ヒトラーをテーマにした映像作品がベニスに続き公開(これらの作品群を制作段階から収録したのがMORIMURA Chapter3)なのだが、ここでまた、ひとひねりある。いつも何か新しいことをしないと気がすまんのが面白い。
 このページも、月に一度は書いてみたい・・・ということにしておこう。

imo-la: tabaimo -2007- 束芋 -2007- from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
束芋のドキュメンタリー第三弾。
 世界から注目される作家になった束芋。複数のスクリーンにアニメーションを投影するインスタレーションを制作するというスタイルは変わらないが、現代日本の日常風景をモチーフとした初期作品を経て、近年は、より抽象的で内面的な世界へ表現の幅を広げている。
 本作imo-laでは、「hanabi-ra」(2003年)から2007年ヴェニス・ビエンナーレに出品した最新作「dolefullhouse」までの4年間に制作された作品とその制作過程、展覧会などを、束芋へのインタビューを交えながら振り返る。
 最初に登場する「hanabi-ra」は音の付いていない無音の作品。キリンプラザ大阪のできやよいとの2人展で発表されたこの作品は数少ない1台のプロジェクターによる投影。 繊細に描かれた1枚1枚の花びらが舞い降りる。その後、東京、ニューヨークのギャラリーの個展や原美術館での個展でも展示された。アトピーに悩む自らの手をモチーフとし、360度の円筒スクリーンと手着彩に挑戦した大作「ギニョる」(2005年)。  直径5m、高さ約2mの円柱状のスクリーンが宙に浮かび、アニメーションが映し出される。従ってこの作品には右端や左端といった切れ目はなく、360度全方向に展開される。ギニョる」のイメージは、スクリーンの内側と外側からも見られるが全景を一度に見渡せることはない。それがこの作品の形のコンセプトにもなっている。
 デンマークのオーフスで初展示の後、東京、大阪でも展示。インタビューで「あっこれが本当に私の思うベストだな・・・」と振り返った、2006年の原美術館での個展。新作として「真夜中の海」「ギニョラマ」「公衆便女」の三作。原美術館の展示室空間を利用した展示は大きな話題になり、週末には作品の前に長い順番待ちの行列ができた。 「真夜中の海」は、それまでの作品にはない白と黒の世界。スクリーンを階上からのぞき込むという設えと具体的でありながら抽象的な展開を見せるストーリーが融合し、束芋の新たな展開を見せた。
 2006年秋には、カルティエ現代美術財団(パリ)での個展。旧作「通勤快速」「お化け屋敷」と「真夜中の海」の天井に投影したバージョンを披露。ニューヨークでの個展(2005年)での印象と比較しながらフランスでの感想を語る。2006年秋には、カルティエ現代美術財団(パリ)での個展。旧作「通勤快速」「お化け屋敷」と「真夜中の海」の天井に投影したバージョンを披露。ニューヨークでの個展(2005年)での印象と比較しながらフランスでの感想を語る。最後にヴェニス・ビエンナーレに出品した「dolefullhouse」。 ドールハウスという閉じた空間をモチーフに現代社会の動きを投影している様にも見える。「作品の完成形が想像できてしまうと作らない、驚きをもって形になってこないと面白くない」と言う束芋。彼女は今後どこへ向かうだろうか。
2007年 監督・岸本 康
本編映像51分
第26回FIFAモントリオール国際芸術映画祭入選

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Tabaimo is a contemporary artist who makes installations using computer-generated animation. Her animated works are derived from her drawings. Since her 1999 graduation piece, Japanese Kitchen, caught the attention of the art world, she has become an internationally well-known artist and has continued creating installations. At the age of 26 she assumed the post as professor at University of Art and Design, Kyoto and she took part in the Sao Paulo Biennale and the Yokohama Triennale. Such achievements at a young age have resulted in turning her into a legend.

Directed by Yasushi Kishimoto
Original story 51min.

You can watch the original story(HD movie) in Vimeo.
DVD include additional track (installation view).

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