動画用三脚 おすすめ 中型・大型編

ManfrottoとVinten

 現在私は小型のビデオ雲台としてManfrottoの701HDV(既に廃番)とMVH500Aを使っています。両方共GH5を乗せる事は出来ますが、どちらにもカウンターバランスは一定ですが、MVH500Aではトルクが強くてチルト角が付くと押し戻されるので、GH5単体であれば701HDVの方がGH5には向いていると思います。このヘッドは名前からも分かるように世の中にHDVのカメラが出てきた2007年くらいに開発されたもので、MiniDVテープでHDを撮っていた時代にハンドヘルドの比較的小型機に向けて作られたものです。多分ハンドヘルドには小さいヘッドだったと思いますが、たまたまGHシリーズがGH3から少し重くなってこのヘッドのカウンターバランスに丁度合うようになったという巡り合わせです。

 もう一つのMVH500Aはその後HDのハンドヘルドカメラも比較的大きいサイズが主流になってカウンターバランス 2. 4kgというハンドヘルドの平均的重量の運用をターゲットに開発されたもので701HDVの後継機です。2013年の発売なのですがまだ人気があってロングセラー商品になっています。MVH500Aは60ミリのお椀付きでMVH500AHは底面がフラットになったタイプです。私は最初Aを使っていましたが、軽い三脚はお椀でなく自由雲台の上に付けても使えるので部品を取り寄せてMVH500AH仕様にして使っています。Manfrottoはメーカーwebサイトから部品の注文も出来るのが良いです。このヘッドにはFS5でもアクセサリーを付けないで軽いレンズの場合は中央部でバランスして使えます。MKレンズなどの前後に長くなってしまうと、ドラッグが少し弱いので注意が必要です。
 これらのヘッドの動きについては価格的に安い割にはなかなか良い動きをすると思っています。ただ完璧でないのも確かでVintenと比較するのは価格差がありすぎるので良くないのですが、GH5でどうしても繊細な動きが必要な時にはアクセサリーを付けてVinten Blueに合わせるか、FS5の場合はリグを付けた上にモニターなどを配置してVision100を使っています。


 今回VLOGでは701HDVとVintenBlueを比較していますが、画角を間違えた(EXが抜けてました)のであまり比較にもなっていないので恐縮ですがヘッドは重いものを使った方が気楽に動かせます。軽いものにじわっとした粘りのような動きを期待する方が間違っていると言われればそれまでなのですが、重いものはそれなりに慣性のようなものがあって、動き始めと終わりのフェード感を表現することが出来ます。ただこれも練習は必要です。逆に言えば練習をして慣れていれば、そのヘッドの動きをある程度までコントロールできるのではないかとも思います。

画力のある動画

 昔のようにテープの残量やコストを気にしなくて良いので、時間があれば練習を兼ねて満足の行くまでパンやチルトを繰り返し撮影することによって体が三脚の動かし方を覚えてゆくと思います。また動かす時のスピードに関しても画角や画面の内容に対してどの程度の速さが適当なのかはカメラマンのセンスの問題だと思いますが、速すぎても遅すぎてもそれが気になってしまい、その場の画面を自然に再現するのはなかなか難しいので、これは場数を踏んで経験する以外にないと思います。そのためにも自分で編集することも重要だと思います。単に綺麗に撮っておけば使えるものもあればそうでないものもあると思います。また動かすことに何らかの意味がないと見ている側は気持ち悪くなるので、ジンバルやスライダーが安価になって動かす動画が流行る一方、固定で見せたり、三脚で表現する画力というのは基本です。4K撮りになってからはトリミング(クロップ)も編集の一つのテクニックですが、FIXで構えた画作りこそ撮影の基本ですので、常にその画に力があるかどうかを頭の片隅に置きながら撮影するようにしています。(実際に撮影するときには忘れてますが)ですので画力さえあれば固定で撮った画を編集で、じわじわズームしたりして見せる必要はありません。

最後はVinten

 ベータカムを使っていた頃から私はVinten派なのですが、ヘッドの動きとの相性もあると思います。ヘッドは大小いろいろ使いましたが、現在はBlueとVision 100を使っています。動画撮影を始めた方にとっては三脚が数十万円もする事は驚かれるかも知れませんが、実際にとても精密な機器です。現在はカメラは安くなりましたが、ハンドヘルドが40万とすると半分くらいの価格の三脚は使うべきだと思います。それでないとカメラの40万円分の性能が発揮できない事があるためです。いつも固定して動かさないという用途なら別ですが。

 Blueのラインナップはカメラ重量によって3種類発売されています。
 各適正荷重は下記の通りです。
 Blue 2.1-5kg https://a.r10.to/hfOonH
 Blue3 3-6.6kg https://a.r10.to/hbwcJe
 Blue5  5.5-12kg https://a.r10.to/hbfeJM

 軽めのハンドヘルドでBlue、リグなどアクセサリーを付けてBlue3、Blue5はショルダータイプ用途だと思います。Blueはカーボン脚とのセットで17万円くらいで販売されているので業務用の三脚としてはコストパフォーマンスは高いと思います。前回書いたザハトラー以外の三脚はハイアマチュア向けという価格設定のものが多いのに対して技術力で勝負している価格設定としてはVintenも安くなりました。


  Blue5は脚とのセットで25万くらいなので、市販の最上位機のVision 100と比べると1/4の価格です。Vision 100(加重範囲7~20kg)は価格をあまり考えない放送局向けという価格設定(110万)だと思いますが、動きに関してはさらに違います。ここが業界では昔から「最後はVinten」という言葉(誰が言い出したかはわかりませんが)がある所以です。ですので、将来的にはプロでと考えてられる方、三脚に不満がある方は一度Vintenを試して、さらに深みにはまってもらえば画力ある画が撮れる打率がアップするに違いないと思います。

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