MoMAの田中敦子 / 田中敦子・もうひとつの具体

 前回、書いた1月27日はフィアデルフィアでホームパーティーの後だったので多少文面が酔っぱらっている。それからもう3ヶ月も経ってしまった。その後ワシントンに移動して、森村作品「戦場の頂上の旗」(*この作品の正式タイトルは「海の幸」)の冒頭のあの雪のシーンを撮影、ニューヨークで久々にMoMAに行ったら田中敦子さんの作品に遭遇。ドキュメンタリー(田中敦子・もうひとつの具体)の中でこの作品をMoMAが購入してくれた時の事を田中さん自身が語っている。私は写真でしか見た事が無かったので、今回どの展覧会よりもこの一枚に出会えたことが良かった。

MoMAメンバーシップカウンターに展示されていた田中敦子さんの作品


京都に戻って編集して、翌週の写真美術館の試写会に間に合わせた。3月に入って束芋展の撤収、森村展@写真美術館の設置があった。船便で出すロンドン向けの機材を何とか仕込んで、3月末から4月にかけてシンガポールのSTPIで束芋の取材でお世話になり、桜咲く京都でウディチコの奨めでマイ・フェイバリット展の撮影、その後今年2度目のニューヨークで束芋の作品設置とART21と打合せなど。連休前には車で豊田で打合せに行って、4月も終わった。
 今年はよく使っていたノースウエストがデルタになってしまっのでどうしようかと思っていた頃に、たまたま乗ることになったコンチネンタルとの接続便がJALだったことがきっかけでそれからなるべくJALを利用することにした。破綻した直後だったけれど地上も機上の人も良く頑張っているなぁと感心したのだ。やっぱりいろいろな意味で再建を果たしてほしい。安全とサービスを他国にない品質で追求できればきっと日本人は日本の航空会社の2社を選ぶと思う。
グランドセントラルのオイスターバーの牡蠣割り場
 安定した品質を手ごろな価格でと言うとグランドセントラルのオイスターバーだ。いつ行っても裏切られる事なく来て良かったと感じる。
 外国でも生牡蠣の味はレモンだけで食べるのであれば日本のものとそれほど大きな差がないし当たり外れが少ない。貝に当たる当たらないの、安全と非安全というのもその場の人たちの仕事に対するクオリティーとも実は関係していると思う。単に私が牡蛎好きであるというだけかもしれないが。写真は1人でも気軽に食べられるカウンターの最右席から牡蠣割り場。牡蠣とクラムが大量に消費されていく様を見ながら聞きなれない品種を覚える。今回はWianoが美味しかった。注文するとクラムチャウダーや牡蠣もファーストフードの様に早く出てくるが、ちゃんとタイミング良く全てベストな状態で出てくるところが憎い。夏までトライアスロンの様な日々だが安定した品質をキープしたい。

田中敦子 – もうひとつの具体 / Another GUTAI: Atsuko Tanaka 日本語, English, French from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
The Japanese artistic group known as Gutai had a international impact from the late 1950s to the early 1970s. According to American artist Allan Kaprow, Gutai was the precursor of the Happening. Through French art critic Michel Tapie, the movement had close relations with the Informel artists.
Atsuko Tanaka (born in Osaka in 1932) was one of the founding members of Gutai and continues to work today on her contemplative paintings at her atelier in Nara. She is the creator of the “Electric Dress”, one of the masterpieces of this century.
This profile bears witness to her bold and unrestrained creativity, along with the hardship she faces in everyday life.

Directed by Aomi Okabe
1998 / 45min.

The 6th International Biennial of Films on Art Centre Georges Pompidou, in Paris
The 17th International Festival of Films on Art in Montreal

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We have a library version and a collection version.
https://www.ufer.co.jp/order/english.html

20世紀が生んだ名作『電気服』の作家、田中敦子の40年以上にわたる作家活動を振り返る。「具体」は、アメリカのアラン・カプローによって、ハプニングの先駆者と評価され、またフランスの評論家ミシェル・タピエとの出会いを通して、アンフォルメルの作家たちと親交を深めて国際的な活動を行った。初期の「具体」のメンバーとして出発した田中敦子(1932年~2005年、大阪生れ)は、奈良明日香のアトリエで思索に満ちた絵画制作を続けていた。その自由で大胆な創作活動の日々を追う。本作品では、平面作品の制作風景を初めて公開するほか、キュレーターやギャラリスト、アーティストのインタビュー、また50年代から60年代に撮影された貴重な当時の活動の記録写真や8ミリフィルムなどを交えて、作家田中敦子に迫る。

監督・岡部あおみ
1998年/45分
第6回ポンピドゥーセンター国際芸術映像ビエンナーレ
第17回モントリオール国際芸術映画祭参加作品Vimeo on demandでの販売、レンタルは個人視聴(ホームユース)に限ります。図書館、学校授業、ビデオライブラリー等で公開されます場合はライブラリー版をご購入いただく必要があります。詳しくは下記ページをご覧下さい。
https://www.ufer.co.jp/education/index.html

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