魔の虫垂炎 / MORIMURA Chapter 3

 暑中お見舞い申し上げます。
 5月は高松で森村さんが田中敦子さんの電気服を着るという撮影に始まり、後半はロンドン。束芋のパラソル・ユニットの展示設営。ギャラリー2階のレジデンスに泊まり込み、後半はホクストン・アーバン・ロッジというちょっとスカしたホテルに滞在。Art21の取材も行なう。6月前半は夏の展覧会の仕込み。後半は豊田市美の森村展の設置。
写真はこの展示でメインとなった独裁者をテーマにした作品。豊田市美の一番広い部屋の吹き抜けの天井に暗幕でフタをして、1辺11mのスクリーンを2台でシンクロ再生。多分、日本ではこれ以上のサイズの展示は無理なのではないかというくらいの迫力。音もなかなか大きく響き渡る。他の作品もスケールアップ、あるいは余裕を持たせて展示したので、森村さんの作家人生でも上位を競う良い展示になったのではないかと思う。私も嬉しくなって、これが良くなかった。連夜の深夜からの暴飲暴食がたたり、京都に戻って、束芋の国立国際の設営の初日、「虫垂炎」(盲腸)(Appendicitis)になってしまった。
 予期せぬ出来事とは、こうしたものかも知れないが、前日からどうもお腹が張った感じで、朝起きると、どうも右下の腹部が痛い。とりあえず午前中を休むことにして病院へ行ったら、典型的な盲腸と診断された。最初エコーを撮りながら観てくださった先生は、こりゃ手術やなぁーと切ない発言。ああこれで国立国際始まって以来の開催日の延期かと思った。盲腸の診断は最終的に血液検査などを経て外科で判断される。もう半ば諦めかけて最後に診断してくだっさった先生曰く、手術せんでも良さそうやで。と神の言葉。「どんな仕事してはんの。」と話すうちに、その先生の娘さんが京都芸大に通っておられることもわかり、そりゃ休めへんなぁ。というご理解をいただき、3日間点滴と飲み薬で治療して、午後は仕事しても良いということで、F1のピットインのように過ごした。
 言い渡された食事の内容も守り、何とか10日後の束芋のオープニングは無事に迎えられることになった。しかし、さらにオープニングが近付いた頃、1つのニュースが舞い込んだ。束芋がベニスビエンナーレの日本代表になったのだ。オープニングの翌週には兵庫の常設展の設置、その翌々日には高松沖の女木島で森村作品の設置で3日間を過ごす。その頃には高松で美味しいお魚をいただけるまでに回復していた。その翌々日は金沢で秋の展覧会、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスのプロジェクションテスト。そして、その翌々日から少し休める筈だったのにベネチアに下見に旅立ち、2日間で日本館を細部まで計測した。そして8月を迎える頃、「過労」とはこんな感じなのかということを体験しながら、やはり病院へ。夜中に咳が止らない症状が続いた。ここ5年くらい風邪らしい風邪は今年の正月のインフルエンザくらいだったのだが・・・。何とかこちらも薬で治し、東京で協賛先のNECビューテクノロジーで打合せと取材、そして束芋のギャラリー小柳のオープニング。翌日、横浜に新しく出きる神奈川芸術劇場の下見。そう、ここを使って杉本博司さんが来春、文楽を上演。私はその映像の担当。そして明日から撮影が始まる・・という今日この頃。また明日から怒濤の日々。考えれば昨年9月から山へも行っていないし、8月に入っても夏休みは見えてこない。





MORIMURA Chapter3 : Time Machine 森村泰昌 from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
MORIMURA Chapter3 : Time Machine
日本語/English Subtitles

Known for his appropriation art series, such as the actress series and historical art series, Yasumasa Morimura (born in 1951) has been working on a new project since 2007. “Requiem for the 20th Century” borrows images from the 20th century’s landmark documentary photos in order to explore its central ideas and events.
In addition to the new self-portrait photo works, he also incorporates the video work of Yukio Mishima, Chaplin, Lenin, Dali, Andy Warhol and Iwo Jima, with its US flag, all hallmarks of the century.
This documentary examines Morimura’s artistic approach as well as its purpose, by documenting the process of making the work and in interviews with the artist.

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http://ufer.co.jp/education/index.html

レクイエム・シリーズと名付けた作品群を2010年から2011年にかけて国内4ヶ所の美術館で発表した森村泰昌。20世紀を代表する報道写真をモチーフに森村自身がその当事者になり時間をさかのぼる。三島由紀夫に扮して美術に対する演説をぶちまける映像作品をはじめ、レーニンの演説、チャップリンの独裁者をモチーフにした映像インスタレーション。
また20世紀を代表するアーティストであるウォーホール、ダリ、ピカソ、ポロックやボイスを始め数多くの巨匠になるシリーズでも写真と映像作品を組み合わせて発表した。
そして短編映画とも言える硫黄島に米軍が旗を立てた瞬間を捉えた写真をテーマにした「海の幸」。
このドキュメンタリーでは2006年から6年にわたり森村泰昌の活動を追いかけ、メイキングや展示風景、インタビューによって彼の制作に対する情熱と視点を提示する。

出演・森村泰昌 監督・岸本康
本編/62min.

JPWiMAX

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