あいちトリエンナーレ 名古屋会場に行ってきました

 あいちトリエンナーレに行ってきました。日帰りで9時半には名古屋市美に入るという日程で終日歩き回りました。名古屋会場だけですが、そのスナップをVOLG動画にまとめました。(8月17日の記録です)

 瀬戸芸に比べてあいトリは芸術祭コンセプト「見失ったアート本来の領域」に挑戦しようとする社会的な事をテーマにしたものが多いですが、作家の視点や気力が伝わってくる展示が多く見受けられました。難解なものは意外と少ないようにも思いますし、芸術祭としては敷居を低くしながら、熱心な美術ファンも唸らす内容だと思います。

 見るうちに気付いた事は、様々な作家の表現はテーマや着眼点は異なるものの、どこかでリンクしている様に感じるものも少なくなく、それが展覧会のテーマに繋がっているようにも思え、数多い作家が参加している国際芸術祭としての内容面はとても充実していて、同時代性を楽しむ現代美術の展覧会としては成功していると思いました。本来その全体像を捉えた上で「表現の不自由展・その後」は語られるべきものだったようにも思えますし、それがわずか3日で中止になってしまった事はとても残念です。作品を見ないで自分の思想・信条で脅迫という犯罪行為があった事は残念では済まされない劣化を感じました。
 それぞれの作品が誤解を受けないような配慮が入念にされていれば良かったのではないかとも思います。また美術展においてそういう配慮をしないとならない現状が見えたという意味ではマイナスだけではないとも思えて来ます。

また一部の作家が展示の中止や変更に至った事も残念です。一部の国や自治体の長の芸術に対する捉え方の貧弱さが露呈されて、その対応も含めて、展示の休止を決めた作家の心境は理解したいと思います。美術は見たり体験して感じるものだという事を誰よりも知る作家が、今後の再開を目指す努力を観客として応援して行きたいと思っています。

 私の感想としては、人生で一度も国際芸術祭というものを見た事の無い人にもお奨め出来る展覧会で、きっと全てを見た前と後では今後の人生で何らかの変化があるのではないかと思える内容です。

次回は豊田会場を回りたいと思います。

 

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