ジム・ランピー @原美術館

 10月後半は、丸亀のピピロッティのインスタレーションの撤去に始まり、9月に釜山ビエンナーレに出品した森村さんの「独裁者を笑え」の同じセットをニューオリンズの展覧会に出荷。今回は誰も現地へ行かなかったが、図面やマニュアルでうまく設置してもらえた。
 11月は金沢へ。「アートとは技術」と断言する杉本博司さんの「歴史の歴史」展のメイキング撮影。展示されたコレクションを初めとする作品郡も凄いが、それらが梱包されていた箱もなかなかゴージャスだった。ある夜、何となく食べに入ったお店で「カニ面」なる香箱カニのおでんを初めていただいた。とても美味。カニの足の身を綺麗にとり出してあったので訊ねるとスリコギを使うそうだ。今度やってみたい。「味とは技術」なのかも知れない。
 京都に戻って来年1月の束芋のストックホルムで使う機材のテストを行い、先方のテクニカルへ図面を送る。そこからほぼ連日のように技術的な質問メールでメル友状態。まだ会わぬ人と文面だけで話を進めるのはなかなか難しい。いつも実際に会うと想像していた人とギャップがある。ま、相手もそう思っているに違いない。
制作中のジムさん Gallery3
 12月は、ジム・ランピーの美しい空間美のメイキング収録に原美術館へ。写真はドアにシートを貼っている本人。(この写真はもうすぐ発売されるカタログにも掲載されるらしい!!。)いつも見ている空間が、こんなにもクールに味付けされるのか・・と感心。自らも熱心にカッティングシート張りながら、夜はしっかり音楽活動と忙しいジムさんだった。京都へ帰って鶴橋で森村さんの新作動画撮影。9月に撮ったものと対になる作品。また朝までかかるかと思っていたが、今回は無事にその日のうちに終了。そして束芋のギャラリー小柳の個展の設営で銀座へ。美しく仕上ったインスタレーションのために打上はちょっと飲みすぎた。
 そして今年最後の出張は金沢でマグナス・ヴァリンの機材のテスト。コレクション作品に対する美術館の惜しまない愛に感心。
 ああもう今年も残り少ない。11月の金沢では初雪が降ったのに、このところ暖かで山にもあまり雪がない。今年は経済も政治もお寒い話が多かったが、せめて芸術くらいは熱く行きたいものだ。2009年、近隣の作家やなぎみわさんもヴェネツィアだし、12月は束芋の大きな展覧会が横浜美術館で。よい年になりますように。

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2018.6追記
この写真を捜すために古いアーカイブを見るとこの当時の静止画はNikonを使っていた。デジタル一眼で初めて動画が撮れるようになったあのD90だ。わずか10年前とは思えないくらいカメラのその後の進化は目覚ましい。アーカイブには当時D90と広角の組み合わせでバシバシ撮った写真がたくさんあってどれも美しい。この写真は原美術館のジム・ランピーの図録にも掲載された。
それで、金沢の杉本博司「歴史の歴史」も静止画はD90で撮っていた事を思い出す。動画はPanaのP2で撮っていた。動画用はショルダーとハンドヘルドとHDVの3台を使い分けてた機材重量のあるデジタル初期だった。それらを駆使して作ったのがSUGIMOTOとしてこの6年後に発表した。

SUGIMOTO 杉本博司 Hiroshi Sugimoto from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
SUGIMOTO
日本語/English Subtitles

2008年から5年間、杉本博司の作家活動を追いかけた。写真作品を中心に立体から舞台、美術コレクションまでを手がけ、妥協をせずに何でも自分でやってみないと気が済まないアーティストは、どんな風に時間を使っているのだろうか。様々なアイデアを具体的な形として作品化してゆく過程を堪能しながら、研ぎ澄ました作品を創出してきた杉本。その根幹には常に人はどこから来てどこへ行くのかという作品コンセプトと共に、人類の行く末を憂いでいる姿がある。
本作品はインタビューを軸に渡米から今日に至るまでの経緯や、8×10写真へのこだわりを紹介。また杉本作品の中核のひとつであるジオラマシリーズをアメリカ自然史博物館で撮影する杉本に同行し、現像、プリントの一連の工程を初めて動画に収録。金沢21世紀美術館や国立国際美術館での個展のメイキングやイズ・フォト・ミュージアム、原美術館での造園作業、杉本文楽のメイキングなどを紹介すると共に、駄洒落好きでオチがないと満足しない、徹底して人生を楽しむ杉本博司という作家に出会っていただける。
https://www.ufer.co.jp/works/sugimoto/

出演・杉本博司 監督・岸本康
Appearance by Hiroshi SUGIMOTO
Directed by Yasushi KISHIMOTO

JPWiMAX

本編/66分
Original story 66min.

The film follows the artistic life of Hiroshi Sugimoto from 2008 to 2013. While an established photographer, the artist also produces sculpture, performance and has his own art collection. Given his tendency to perfectionism, how he is able to manage his time among his various projects is a mystery. Sugimoto enjoys the process in which his ideas realize concrete form and has produced many brilliant works. All his work seems to share the question, where do we come from and go from here, in common, raising issues about the fate of mankind in the process.
In the film, Sugimoto himself talks about his journey since his debut in the US and his career up to today, and his fascination with 8×10 photos. The film also comprehensively captures the artist’s production process for the first time, including a diorama photo shoot, one of his most well-known works, at the American Museum of Natural History, as well as developing and printing at his studio. Going backstage at his exhibition at the 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, The National Museum of Art, Osaka, Izu Photo Museum, Hara Museum and of his Bunraku performance, the film reveals Sugimoto’s playful, yet rigorous, enjoyment of life.
https://www.ufer.co.jp/works/sugimoto/english.html


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