動画用三脚 おすすめ 小型編

三脚は最初から長く使えるものを

 「最近動画撮影を始めてたのですが、どんな三脚を買えば良いですか」と聞かれることがあるのですが、種類が数多いのでこりを買っておけばOKというものがなかなか無いのが現状です。私は映像制作を長年(そろそろ30年)やってますので、好みもあって多少マニアックになるかも知れませんが、三脚は昔から良いものを買っておけば長年使える機材として、仕事で使うとしても元を取れる道具だと思います。実際に私のジッツォーのカーボン脚はもう25年程使っていて、まだまだ現役です。
 三脚もヘッド(雲台)部分は特に動画撮影では重要で滑らかさを追求すれば大きいヘッドになってしまいますが、機動性を考えると小型である程度のパン・チルトが出来るものが良いと思います。勿論、小型軽量で繊細に滑らかなパン・チルトが出来れば良いのですが、現状そのような製品はありません。人力を人の目に優しい動きとして表現する事はとてもデリケートな技術が詰まった製品です。

三脚の選び方

 まずは撮影のジャンルやスタイルによって選ぶのが良いと思います。  YouTuberの様に自撮り用だと水平が出せて固定出来さえすればOKです。ビデオ用のヘッドは不要ですし、あまり移動もしないのであれば脚は重くても問題無いと思います。逆に歩きで出かけて、持ち歩いて鳥を撮りたいという事であれば、軽い脚に望遠でもしっかりした雲台が必要になりますし、用途によって様々です。なので自分の撮りたいジャンルが決まっていたらそれに合わせるのが良いと思いますが、まだ何を撮るかも決まってない人に聞かれても機種を絞り込むのは難しいです。定番の良い製品というのもそれほどたくさんある訳ではありませんので、ここでは私の使った事の無いものも含めて良いのではないかと思うものについて紹介してみたいと思います。

小型径(デジタル一眼〜小型ビデオカメラ)

無難なマンフロット
  コストパフォーマンスとデザインが良いので人気のあるイタリアのメーカーで、写真用の三脚も作ってますので幅広い層から支持されています。また他のメーカーより積極的に新しい技術を取り入れたりしてバリエーションも多いです。ただそれが必ずしも良いとは言えないところもあるのですが。

Manfrotto MVK500AM  ビデオキット ツイン3段アルミ MSタイプ
販売価格約35000円 適正荷重 2.4kg 重量 3.1kg

 雲台は私も使っているMVH500Aというものが付いていて、ハンドヘルド用として売り出されています。デジイチには少しカウンターバランスが強いです。2.4kgのカメラに合わせて一定ですので、GH5では下駄を履かせて、モニター等を搭載するとバランス出来ます。この前の機種が701HDVというもので、もう少しバランスが弱くGH5の重量1kg前後に合っていますが、元々HDVのハンドヘルドが出た頃の製品で、GHシリーズの人気の出た頃には廃盤になってしまいました。現在はサードパティーからコピー商品が出ています。コピー商品は安いのですが、レビューを見るとグリスの質が悪いので自分で詰め替えたという人が何人かおられました。701HDVにしてもMVH500にしても、動きの滑らかさにおいては、パンはまずまずですが、チルトはどうしても動き始めと終わりは滑らかに動かせないです。練習でそこそこの所までは追い込めますが、限界があります。今回VLOGではその動きを紹介しています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

MVK500AM マンフロット ビデオキット ツイン3段アルミ MSタイプ
価格:34810円(税込、送料無料) (2019/7/25時点)


JPWiMAX

Libec TH-X Libec 3段三脚システム 最大荷重 4kg 重量 3.1kg 販売価格約28000円 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料無料】Libec リーベック TH-X バック付き(RC-10)
価格:27600円(税込、送料無料) (2019/7/25時点)


 リーベックの三脚を私は使った事がありませんが、日本のメーカーで価格も安いので人気がある様です。ハンドヘルド用でトルクが4kg固定なので、デジイチでは強すぎるのでアクセサリーをいろいろ載せる必要があります。最近はリリースプレートがマンフロットと同じ形になっています。動きは価格的に見てマンフロット同等というところだと思います。私が最初に業務用カメラを使いはじめた頃、リーベックとダイワを悩んでダイワにしたのですが、動きがあまり良くなかったので、マンフロットに替えてやっぱりだめだと分ってビンテンにしたという普通のカメラマンが通る道を歩んでいます。「最後はビンテン」と言われる所以です。

SLIK-DAIWA VT-551 II 3段三脚セット 最大荷重 3kg 重量 1.96kg販売価格約30000円


 私はダイワのこの機種の前の前バージョンのVT-551を持っています。多分20年以上前に買ったものです。ヘッドのお椀は60mmと小型で全体に軽量になるように設計された、実に長寿商品です。今でもほぼ変わらぬ外見で発売されている事は少し驚きですが、このサイズの動画用三脚があまり無いのかも知れません。このクラスだとどうしても写真用の三脚を流用したようなものが多くて、アマゾン等で見かける海外の製品で、たまに小型で良さそうなものがありますが、元々三脚メーカーではないので動作や信頼性は使ってみると・・・というものも少なくないと思います。その点ダイワは元々ビデオカメラ用の大きい三脚も作っていた老舗です。現在はSilkブランドになりましたが、VT-551は軽いですが、しっかりとした三脚です。ただしカウンターバランスについては記載されておらず、前後のバランスを取れるような構造にもなっていませんので、多少大きくても良いのであれば、ManfrottoやLibecの方が良いと思います。

sachtler SYSACE-L-MS カーボン3段三脚システム
適正荷重 0?5.9kg 重量 3.9kg 販売価格約110000円

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Sachtler システムace L MS CF カーボン3段三脚システム
価格:112860円(税込、送料無料) (2019/7/25時点)


 このクラスでは業務用としても使える高いレベルの三脚です。ひとつ上のクラスでVinten Blue(6.5kg)と比べるとヘッドも脚も軽く作られており、価格もBlueの2/3です。10万円を切る三脚としてカウンターバランスの調整が出来る事とその操作性はManfrottoやLibecとは一味違います。勿論価格も3倍くらいするのでそのくらいの差が無いと困りますが。Vinten Blueは歩きで持ち運ぶのは辛いけど、この3.9kgなら何とかなるというレベルだと思います。勿論、私も若い時はVinten5とベータカムのカメラ等を1人で運んでましたので体力のある人は動画用の三脚はしっかりした性能のものを選ぶ方が後悔はないでしょう。  sachtlerはVintenと並ぶ三脚メーカーで放送局の三脚はほとんどがこの2社のものです。操作感覚の違いでsachtler派とVinten派に分かれるようですが、sachtlerはカウンターバランスやドラッグの調整に段階があって、Vintenのような無段階ではないので私は操作感覚も含めてVinten派でsachtlerは持ってません。でもこの3.9kgなのに5.9kgのカメラまで乗せられるのには魅力を感じます。

 小型としては脚とヘッドがセットで売られているものはそのくらいなのですが、先日私が紹介したように自分でいろいろ組み合わせて使うという方法もあります。私の場合は仕事上、用途に合わせて軽量のものから繊細な動きを追求するものまで揃えていますが、軽量のものはいろいろ組み合わせて試しています。最近はジンバルを使う事もあるので、軽量の三脚はジンバルを使う時にもサボートになるように考えています。詳しくはブログ記事動画を参考にして下さい。三脚以外にも小さな脚の付いた一脚もありますが、基本が三脚とは別の用途になるので2本目としては良いかも知れませんが、最初の1本に一脚はお奨め出来ません。

動画用三脚購入のポイント

  • 1. 使うカメラの重量によるバランス
  • 2. 使う用途による三脚の重量やサイズの機動性(使い勝手)
  • 3. ビデオヘッドの動きと信頼性
  • 4. 価格は多少高くても長年使えるものなので満足のゆくもの

次回は中型のVinten BlueとManfrotto MVH500あたりを比較してみます。Vinten Blueはデジタル一眼用には大型になりますが、放送用の三脚の技術を踏襲したコストパフォーマンスの高いハンドヘルド用の三脚です。仕事で使われる方にもお奨め出来る製品です。

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