束芋個展@原美術館

インスタレーションの新作3点を含む束芋の個展が3日から原美術館で始まった。
出品作品の技術的なテストを繰り返しながら、作品の完成状態を想像してやってきたわけだが、予想を超えるインスタレーションが仕上がった。初日の記者会見も人で溢れ、オープニングも大盛況で、中には作品をすべて見られずに帰られた方もおられた。3ヶ月の会期でありながら初日も多くの来館者があった。すべて予想を上回っている。

眼下に現れる「真夜中の海」(記録映像からの静止画)ちょっと写真で雰囲気伝えるのが難しい。インスタレーションで是非ご覧頂きたい。



展覧会はあまり人が来ていない時を狙ってご覧いただくことを強くおすすめする。
ポスターにもなっている「真夜中の海」は、階段の途中の小部屋から見下げるような俯瞰の作品で、同時に4、5人でしか観ることができないので、オープニングの時には順番待ちの列ができていた。3面のワイドスクリーンで見せる今回の中では最大の「公衆便女」も良いポジションはせいぜい10人程度のスペースである。また、ギニョラマという作品はスクリーンが屋外のために日中はプロジェクションしているものの、ほとんど見えないので是非水曜日の夜間開館の時にも訪れていただきたい。学生の時に制作したデビュー作「日本の台所」や、人気の高い「hanabi-ra」、そのほかドローイングやアニメーションの原画、これまでの活動資料などが満載されているため一通りさっと鑑賞しても一時間以上必要だ。

展覧会の完成度は作家の力量も当然ではあるが、やはり美術館の総合的な協力体制がこの結果を導いたと思う。私はオープンの1週間前から原美術館で機材設置をサポートした。その中で再び強く感じたのは、この美術館には美術に対する愛が溢れているということだ。「生きた美術館」なのである。

この時の展示はimo-la: tabaimo -2007- 束芋 -2007-に収録しています。

JPWiMAX

imo-la: tabaimo -2007- 束芋 -2007- from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
束芋のドキュメンタリー第三弾。
 世界から注目される作家になった束芋。複数のスクリーンにアニメーションを投影するインスタレーションを制作するというスタイルは変わらないが、現代日本の日常風景をモチーフとした初期作品を経て、近年は、より抽象的で内面的な世界へ表現の幅を広げている。
 本作imo-laでは、「hanabi-ra」(2003年)から2007年ヴェニス・ビエンナーレに出品した最新作「dolefullhouse」までの4年間に制作された作品とその制作過程、展覧会などを、束芋へのインタビューを交えながら振り返る。
 最初に登場する「hanabi-ra」は音の付いていない無音の作品。キリンプラザ大阪のできやよいとの2人展で発表されたこの作品は数少ない1台のプロジェクターによる投影。 繊細に描かれた1枚1枚の花びらが舞い降りる。その後、東京、ニューヨークのギャラリーの個展や原美術館での個展でも展示された。アトピーに悩む自らの手をモチーフとし、360度の円筒スクリーンと手着彩に挑戦した大作「ギニョる」(2005年)。  直径5m、高さ約2mの円柱状のスクリーンが宙に浮かび、アニメーションが映し出される。従ってこの作品には右端や左端といった切れ目はなく、360度全方向に展開される。ギニョる」のイメージは、スクリーンの内側と外側からも見られるが全景を一度に見渡せることはない。それがこの作品の形のコンセプトにもなっている。
 デンマークのオーフスで初展示の後、東京、大阪でも展示。インタビューで「あっこれが本当に私の思うベストだな・・・」と振り返った、2006年の原美術館での個展。新作として「真夜中の海」「ギニョラマ」「公衆便女」の三作。原美術館の展示室空間を利用した展示は大きな話題になり、週末には作品の前に長い順番待ちの行列ができた。 「真夜中の海」は、それまでの作品にはない白と黒の世界。スクリーンを階上からのぞき込むという設えと具体的でありながら抽象的な展開を見せるストーリーが融合し、束芋の新たな展開を見せた。
 2006年秋には、カルティエ現代美術財団(パリ)での個展。旧作「通勤快速」「お化け屋敷」と「真夜中の海」の天井に投影したバージョンを披露。ニューヨークでの個展(2005年)での印象と比較しながらフランスでの感想を語る。2006年秋には、カルティエ現代美術財団(パリ)での個展。旧作「通勤快速」「お化け屋敷」と「真夜中の海」の天井に投影したバージョンを披露。ニューヨークでの個展(2005年)での印象と比較しながらフランスでの感想を語る。最後にヴェニス・ビエンナーレに出品した「dolefullhouse」。 ドールハウスという閉じた空間をモチーフに現代社会の動きを投影している様にも見える。「作品の完成形が想像できてしまうと作らない、驚きをもって形になってこないと面白くない」と言う束芋。彼女は今後どこへ向かうだろうか。
2007年 監督・岸本 康
本編映像51分
第26回FIFAモントリオール国際芸術映画祭入選

★ご注意ください!!★
このVimeo on demandのムービーはホームユースです。ホームユースとは個人が家庭内で視聴することを目的としたものです。ホームユースは著作権処理済みのものではありませんので、図書館や美術館、学校教育機関などの公共施設では使用できません。ホームユースをライブラリー版としてご使用になりますと権利者の許諾のないものを使用していることになりますので、ご注意ください。詳しくは、弊社ホームページをご覧くかお問い合わせください。

Tabaimo is a contemporary artist who makes installations using computer-generated animation. Her animated works are derived from her drawings. Since her 1999 graduation piece, Japanese Kitchen, caught the attention of the art world, she has become an internationally well-known artist and has continued creating installations. At the age of 26 she assumed the post as professor at University of Art and Design, Kyoto and she took part in the Sao Paulo Biennale and the Yokohama Triennale. Such achievements at a young age have resulted in turning her into a legend.

Directed by Yasushi Kishimoto
Original story 51min.

You can watch the original story(HD movie) in Vimeo.
DVD include additional track (installation view).

This video program for private use (Home use) only.
We have a library version and a collection version.
https://www.ufer.co.jp/order/english.html
Attention
This Vimeo on demand program for private use only, and prohibits any other use, reproduction or performance in public, in whole or part.

What\'s going on!