琵琶湖バレイ / MORIMURA Chapter3

 森村泰昌「なにものかへのレクイエム」の巡回が最終地の兵庫県立美術館でオープンした。4館目の展示は最後を飾るに相応しく広い空間でそれぞれの作品をじっくりと見られる展示になっている。(写真)
束芋のベネチアで発表する作品のテクニカルテストも無事に終え、当初のプランが現実的なものになって来た。美術ネタはここまで。
 さて、今年は日本にスキーが伝わって100年目ということで、低迷するスキー人口を少しでも盛上げようと各地でイベントが開かれている様だ。関西のスキー場も全盛期の活況を知る人には信じられないくらい空いている。23日の日曜日にびわ湖バレイに行ってきたので「スキーおこし」のためにレポートしたい。びわ湖バレイは京都市内からは湖西道路を使うと50分程度で行ける手軽さから人気があるが、以前はゴンドラに並ぶ長い行列があったりスノーボードが多く少し落ち着かない雰囲気があまり好きではなかったのでしばらく行っていなかったのだが、今年は降雪があって何年かぶりで全面滑走になったとのことで出かけてみた。
琵琶湖バレイのチケット売り場
 6時20分に起きて7時20分出発。8時10分くらいに到着するが、既に駐車場はP10だった。上の方から段々畑のように駐車場が並んでいるので上から10段目ということだと思う。下の方からだと昔は歩いて上がっていたけれど、今はP9より下はシャトルバスが利用できる。ちょうど来たマイクロバスに乗ってゴンドラ山麓駅へ。8時20分くらいに到着したが既にチケット売り場に列ができていた。
ここでチケットを買うために約20分並ぶ。これじゃゴンドラも待つのかなと思っていたら、121人乗りのゴンドラには5分ほど待って次に来たのにすぐに乗れた。チケット販売がもう少しスムーズに行けば20分は短縮できるので、事前にネットなどで購入出来ればと思う。白馬でも毎日リフト券売り場は混雑していた。
 新型のゴンドラで山頂までは5分。8時50分にはスキーを履いてゲレンデの上にいた。この日の午前中は、蓬莱山の上を中心にガスっていて、風邪が強く寒かった。寒風直撃の寒さは白馬より寒い感じだが、空いている間に滑ろうとまず蓬莱を5本くらい滑って9時20分くらいから空き出したチャンピオンコースへ。このスキー場のコースは本当にコースで、通路のような感じである。スノーボーダーが多いので、その左右に大きく行ったり来たりしている中を抜いて滑るしかないので右往左往している挙動不審の滑りをしているボーダーには注意しないとならない。バンクも無いのに急に端の方へ行き過ぎて来るので、端から抜こうとするとかえって危険である。スキーは後ろから滑るものに全ての責任があるのでいくら意味不明な動きをされても、ぶつかれば後から来た者の責任なので注意が必要。
 何本か滑ったところでコースが混んで来たので、再び蓬莱へ。でもまだガスが晴れないし風もきつい。蓬莱は600mのゲレンデなので大回りで左右3回転すれば終わってしまいそうな長さなのだが、一応クワッドの高速リフトが着いているので数が滑れる。リフト乗り場もシングルレーンがあるので、1人で数合わせに乗る人は混雑時もそのレーンから乗れる。この日のリフト待ちは1,2分程度で、ほとんどリフト待ちという時間はなく、バックルを緩めていたらほとんど待ち無しで乗れていた。
 10時半になったのでレストハウスへ。どこのスキー場も昼飯で混むのは11時からで10時35分くらいに入れば並ばないで昼飯となる。これを逃すと14時くらいまでは行列ができる。
蓬莱の下の所でカツカレー大の黄と黒(3色で組み合わせも選べる)を注文してランチタイムになった。このカレーはむかしを知っている私には結構頑張っていると思えた。50分くらい休憩するとかなり混んで来て席を探す人が増えたので11時20分には再びゲレンデへ。
 昼になると少しリフトも空く。このリフト、以前はここでも電子チケットでゲートにそのチケットを認識させる方式だったが、現在はなんと懐かしの人が確認する方式に戻っていた。リフト待ちするレーンの先端の所に交代でお兄さんやおばさんがチケットを監視していた。吹雪の中ご苦労様だけど機械があるより感じはいい。リフト券の電子システムを新しくするよりも人海戦術になったのは、それだけ利用する人が減ったということだと思うが、不正使用の対策なども兼ねているのかもしれないが真相は不明。
 この日は先日白馬で必要だと思ったヘルメットデビューの日でもあった。昔だと競技でもないのにゲレンデでヘルメットは仮装のような感じもあったが、今はスキーもボーダーもヘルメットの人が結構いる。この日はフェイスマスクを忘れて、普通の使い捨てのマスクをした。無いより全然暖かいし息もしやすいので悪くなかったが、ゲレンデでこの手のマスクをしている人は他に見かけなかった。かなり変ったファッションだったかも知れない。
 少し滑り出して気づいたが、ヘルメットを付けると飛ばしてしまうのである。普段もあまりゆっくりは滑らないけれど、ここまで大回りしなくてもええやろというくらいカービンで切って行くのが楽しい。でもゲレンデが混むと危険なので、ほかの人からあの人危険!と思われないくらいのスピードと、スピード出してはいるけど大丈夫そう・・という安心感を与えつつ飛ばすのがゲレンデでのマナーである。
 14時半くらいまで蓬莱を中心に、一応全てのコースを回って滑った。他のコースはどこも狭いので結局蓬莱に戻る。休憩はレストハウスでココアにした。12時から滑りだしてもう結構疲れたという小学生と同席になったが、おじさんは朝から滑ってるけどまだまだ疲れてないよと内心思っていた。
 その後ガスも晴れて、チャンピオンコースが15場半でクローズになるのでその上部の短いリフトを中心に滑ったが片斜面で短いので小回りでもあっという間で何か物足りない。下まで降りてしまうとリフト待ちも少し長く5分くらい待つ時もあった。15場半のクローズぎりぎりの時は人も減るので狙い目だったが、相変らずボーダーが右往左往しておりゲームの様で滑りにくかった。
日没が迫り16時になるとぼちぼち空いてくる。日曜日の蓬莱のリフト最終はなんと17時45分だ。最後の方はナイターになる。これもサービスの一環だと思うが、普通はだいたい日没の17時にはリフトは止る。ただ暗くなるとともにかなり寒くなったのと、ゴンドラが混むといやなので17時半に終了して山頂駅に向かった。
 ゴンドラは待つことを覚悟で並んだがあっさりと次に来たものに最後の方だったが乗ることが出来てすぐに山麓へ。数年前に来た時は4人乗りのゴンドラで7時頃まで並んだし、昔のカーレーターの時はさらに並んだと思う。カーレーターなんて誰も知らんと思うが・・。
 麓ではまたマイクロバスが待っていてくれて駐車場へ。帰りは途中越えで京都へ。時間的には湖西道路と変らないが、大原でドレッシングを購入して、18時50分帰宅。やっぱり近いし、ボーダーは多いものの、スキー場のスタッフは頑張っている感じで以前よりフレンドリーだったような気がした。他の近場のスキー場よりも高速リフトを使えば数はこなせる。ゴンドラ分だけ高く感じるが、プチナイター付きでヘトヘトまで滑る体育会系の自主トレにはなかなか良いのではないかと思う。これを読んで行く気になってしまったら幸いである。
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森村泰昌「なにものかへのレクイエム」の巡回を記録したMORIMURA Chapter3

 





MORIMURA Chapter3 : Time Machine 森村泰昌 from Ufer! Art Documentary
MORIMURA Chapter3 : Time Machine
日本語/English Subtitles

Known for his appropriation art series, such as the actress series and historical art series, Yasumasa Morimura (born in 1951) has been working on a new project since 2007. “Requiem for the 20th Century” borrows images from the 20th century’s landmark documentary photos in order to explore its central ideas and events.
In addition to the new self-portrait photo works, he also incorporates the video work of Yukio Mishima, Chaplin, Lenin, Dali, Andy Warhol and Iwo Jima, with its US flag, all hallmarks of the century.
This documentary examines Morimura’s artistic approach as well as its purpose, by documenting the process of making the work and in interviews with the artist.

Attention
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https://www.ufer.co.jp/education/index.html

レクイエム・シリーズと名付けた作品群を2010年から2011年にかけて国内4ヶ所の美術館で発表した森村泰昌。20世紀を代表する報道写真をモチーフに森村自身がその当事者になり時間をさかのぼる。三島由紀夫に扮して美術に対する演説をぶちまける映像作品をはじめ、レーニンの演説、チャップリンの独裁者をモチーフにした映像インスタレーション。
また20世紀を代表するアーティストであるウォーホール、ダリ、ピカソ、ポロックやボイスを始め数多くの巨匠になるシリーズでも写真と映像作品を組み合わせて発表した。
そして短編映画とも言える硫黄島に米軍が旗を立てた瞬間を捉えた写真をテーマにした「海の幸」。
このドキュメンタリーでは2006年から6年にわたり森村泰昌の活動を追いかけ、メイキングや展示風景、インタビューによって彼の制作に対する情熱と視点を提示する。

出演・森村泰昌 監督・岸本康
本編/62min.★ご注意ください!!★
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